NTTドコモなど携帯電話各社が、携帯をパソコンにつないでインターネットに接続した場合の料金を「定額制」にするサービスの導入を検討している。
各社は、公式携帯サイト内のパケット通信が使い放題の定額料金プランをすでに設けているが、パソコン接続のデータ通信料金は対象外。
このため、「数時間の使用で多額の料金を請求された」といった苦情が全国の消費生活センターなどに寄せられており、料金をめぐるトラブルを未然に防ぐ狙いから、パソコン接続向け定額サービスを新設する。
NTTドコモは今秋、毎秒64キロビットの通信速度を実現したパソコン接続の定額サービスを第3世代携帯電話「FOMA」で開始する。料金体系やサービス内容などの具体策は今夏までにまとめる。
ドコモは現在、PHS(簡易型携帯電話システム)を使ったデータ通信の定額サービス「@フリーD」を展開。料金は月4880円で、同社の「ピーインフリー」と呼ばれるデータカードなどに対応させている。
同社はPHSサービスを2007年度第3四半期(10〜12月)をメドに終了するため、代替する定額サービスを利用者の多いFOMAを活用して行うことに決めた。パソコンに差し込むカードタイプの端末向けに提供する見込みだ。
データ通信カードやケーブルを使ってFOMAとパソコンを接続すると、現在はデータ量または時間に応じて課金される。
月250万パケット(3万円相当)までを無料で使える1万3900円の基本プランなどをそろえているが、無料分を超えると1パケット当たり0・012円課金される。利用者は、通信をどの程度利用したかの把握が難しく、定額サービスを望む声が多かった。
KDDIとソフトバンクモバイルも、パソコン接続サービスを展開しているが、定額制は導入していない。両社とも、ドコモのパソコン接続定額サービス導入前後のユーザーの反応を見極め、定額制導入の可否を判断する考えだ。
国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられたパケット通信を巡る相談は06年度は07年2月末までの段階で754件、前年同期比8%増と急増している。
携帯電話をパソコンに接続して通信を行うと、公式携帯サイト向け定額制とは別に料金がかかることを知らずに利用したケースが多く、中には100万円以上を請求された例もあるという。
携帯各社は、パソコン接続に定額制を導入し、既存の公式携帯サイト向け定額制との線引きを明確化することで、トラブル防止につなげていく考えだ。
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